WEB漫画「絶夢」

この存在を今まで知らなかったです。
これは最高に面白い。
ググれば出てきます。


内容:
漫画家志望の青年が、努力しているフリをして
ダラダラ日々を過ごしている。
本人は根拠無く「自分は成功する」という確信があり、
他人よりも自分は優れていると考えており、
どんなに嫌な事があっても傷つく事は無い。同時に成長もしない。
そうやって人生のレールを外れていく。
そして人生が「詰む」時がやってくる。



駄目人間思想が次々に出てきて、
自分にも当てはまる部分が多数あり、
心を抉られる様な感じがしました。
きっと誰もが同じ事を感じ、
作者も感じながら描いているのだと思います。
時間を忘れて読んだのは久しぶりです。
滅茶苦茶面白かった。




○レールから外れると人生終了なのか?

「一度レールを外れた人間が、
再度レールに乗る事は、
この日本の制度では難しい」
こう考える人は相当多いと思います。
私も同意見です。
毎日、働くのが面倒くさいと感じながらも、
仕方なく正社員にしがみ付いてます。


ただ、一度レールを外れた人間が戻る術は、
外れるレベルにもよるでしょうが、
必ず何かしらあるはずなんですよね。
外れた分の苦労はあるでしょうが・・・。


正直、様々な手を尽くして、
手詰まり状態の人も居るでしょう。
そういう人からすれば、ここで書いてる内容なんて、
無知な人間の妄想なんでしょう。
ただ、レールを外れた20前後の若い連中まで、
手詰まり状態みたいな発言してるのが気になります。
仕事によるでしょうが、
社会人なんて偉そうな肩書き背負ってても、
実際は大した仕事なんてしてませんよ。
死ぬ気でやれば、すぐに仕事なんて覚えます。
会社の偉い連中だって、それを把握してます。


国がレールへ戻る術を教える機関を
いくつか作っては居ますが、
若い世代にとって身近な存在では無い以上、
それは無いのと同じなのでしょう。
たかだか学校みたいな狭い世界で、
いじめられただけで自殺してしまうのと同じ事だと思います。
社会に出れば、いじめなんてどうでも良くなるくらい
もっと広い世界が広がっているにも関わらず、
「学校 = 世界の全て」の人間には、それに気づけない。


若い世代が社会に広い視野を持って渡り歩く為の教科書として、
身近なものといえば、
漫画・ゲーム・テレビといったものになりますかね。
それらの中には、レールを外れた人間をテーマとした
物語・ドキュメントは多数ありますが、
現状の社会に希望を持てるような内容、
復帰する為の手段が描かれたものがあまりに少なすぎると感じます。


レールを外れた人間が選ぶ選択肢に、
何で自殺・無差別殺人といったものが存在してんだと。
復帰出来る手段さえ分かってれば、
そのエネルギーを正しい方向に生かせるんじゃないかと考えてしまいます。
※絶夢を批判しているわけではないです。
この漫画の表現も必要な内容だと思います。